新年度及び着任の御挨拶
2023年4月10日 18時21分 桜花美しき4月3日、校長として着任しました、中村 惣一と申します。
私は、平成16年度から平成23年度までの8年間本校に勤務しておりましたので、今回の勤務は2度目になります。その当初は明るく、人懐こい、思いやりのある心豊かな生徒が伸び伸びと学校生活を送っており私自身も充実した日々を過ごしておりました。時は流れましたが、その当時の良きものを継承したすばらしい生徒や、教育に情熱を注いでおられる教職員の皆様と学校生活を送ることができると期待にあふれております。
さて、伝統ある本校を卒業された同窓生は現在33,000名を超え、県内はもとより全国各地、様々な分野で活躍しておられます。このことは、本校生徒にとって、「誇り」であり「励み」となっていることでしょう。しかしながら、現在中等教育学校である本校は、少子化が加速する時代の流れには逆らえず、愛媛県県立学校振興計画のもと、令和5年度入学生を最後に募集停止となりました。
そして、令和9年度から宇和島水産高等学校を統合し、新たな学校としてスタートします。思い起こせば、昭和24年9月の高等学校再編成に伴い、宇和島第二高等学校、鶴島高等学校及び水産高等学校を統合し、新たに宇和島南高等学校となり、普通科・水産科が設けられており、時代は巡るものだと感慨深いものがあります。
これから、学校の変革に向け激動の時代を迎える本校ではありますが、高い志を抱いて中等教育学校である本校に入学した生徒たちを、自主・自律・健康の校訓のもと、精神を一層磨き、「自ら学び、探究する心」「責任ある選択と積極的な行動」「自他の命や体を大切にする感性」を身に付けた、時代に求められる国際感覚豊かな有為な人材に、また、思いやりにあふれた心豊かな人材に育成していこうという思いに変わりはありません。どのような状況であれ、諸先輩方が築かれました輝かしい歴史と伝統を継承し、南校の明るい未来へ繋げていくことが私たちに課せられた使命であると自覚し、本校の更なる魅力化に向けて邁進してまいります。
どうか御協力と御支援をいただけますようお願い申し上げます。