お知らせ

                                               

 本校ホームページをご覧いただき感謝申し上げます。

 さて、現在中等教育学校である本校は、愛媛県県立学校振興計画のもと、令和5年度入学生を最後に募集停止となりました。
 そして、令和9年度から宇和島水産高等学校と統合され、新たな学校としてスタートします。思い起こせば、昭和24年9月の高等学校再編成に伴い、宇和島第二高等学校、鶴島高等学校及び水産高等学校を統合し、新たに宇和島南高等学校となり、普通科・水産科が設けられており、時代は巡るものだと感慨深いものがあります。
 これから、学校の変革に向け激動の時代を迎える本校ではありますが、高い志を抱いて中等教育学校である本校に入学した生徒たちを、自主・自律・健康の校訓のもと、精神を一層磨き、「自ら学び、探究する心」「責任ある選択と積極的な行動」「自他の命や体を大切にする感性」を身に付けた、時代に求められる国際感覚豊かな有為な人材に、また、思いやりにあふれた心豊かな人材に育成していこうという思いに変わりはありません。どのような状況であれ、与えられた環境の中で最善を尽くし南校の明るい未来へ繋げていくことが私たちに課せられた使命であると自覚し、本校の更なる魅力化に向けて邁進してまいります。
 どうか御理解と御協力をいただけますようお願い申し上げます。

                                                    令和5年4月 校長 中村 惣一

 

校長室より

2学期終業式

2023年12月20日 11時48分
校長室より

早いもので、本日で2学期が終了しました。2学期は、体育祭、文化祭、3年生修学旅行、2年生ジョブチャレンジなど大きな行事がありましたが、保護者の皆様や地域の方々の御協力を得て無事終了しました。心から感謝申し上げます。

過日、今年の漢字に「税」が選ばれたことを、日本漢字能力検定協会が発表しました。「税」が選ばれたのは、消費税率が引き上げられた2014年以来、2回目とのことです。「税」の字が選ばれた理由について協会は、1年を通して増税の議論が行われたこと、インボイス制度の導入やふるさと納税のルールの厳格化など、「税」にまつわるさまざまな改正や検討が行われたことなどを挙げています。

さて、生徒の皆さんは、今年1年間を振り返ったときに、自分自身のことを漢字ひと文字で表すと、どのような漢字を選びますか。ぜひ考えてみてください。私は、今年に限らず、これから先も、本校生徒の皆さんに期待することを漢字ひと文字で表すと「誇」となります。2学期終業式ではそのことについて話しました。

令和5年も残すところ11日となりました。生徒の皆さん、しっかりと1年の締めくくりをしましょう。そして、令和6年は、皆さんが目標に向かって更なる努力を積みかさね、昇竜のごとく大きく飛躍する1年になることを期待しています。

 【2学期終業式で話したこと】

皆さん、おはようございます。

この2学期も、予定していた全ての行事を終え、本日終業式を迎えることができたことを大変うれしく思っています。中でも、体育祭、文化祭は、生徒の皆さんと先生方の知恵と工夫で質の高いものとなり、大いに盛り上がりました。全ての生徒に活躍の場が与えられ、そのことを皆さん一人一人が自覚し、周りと協力して自ら楽しむ姿は宇南中等生らしく大変すばらしいと感じました。

 さて、私は、1学期の始業式式辞の中で、「今年度が1年生から6年生が揃う最後の年となるので、そのことを機に教育方針を刷新し、『心を磨き、今こそ輝こう 《宇南中等PRIDE》』としました。」と、話しましたが憶えていますか。皆さんは、今、志を高く持ち、自らを鼓舞し、本校生としてのPRIDEつまり、誇りを胸に学校生活を送っていますか。

少々昔の話になりますが、平成16年4月に、私が最初に本校に赴任したときには、宇和島南高校生と宇和島南中等教育学校生が在籍しており、昔ながらの黒の学生服の男子生徒、セーラー服の女子生徒と、現在の皆さんのキャメルのブレザーの男女が入り混じった状態でした。その新しい環境でスタートしたときに、すばらしいと感じたことが二つありました。

一つは、集会のために体育館に集合するときの生徒の意識です。私たち教員が、5分前に体育館に向かった時にはすでに全校生徒が整列して静かに待機をしていました。教員が何か指導する訳ではなく、いつの集会であっても、高校生も中等生も必ずそうしていました。

もう一つは、挨拶の声と笑顔の質の高さです。元気よく、相手の目を見て姿勢を正して行われる挨拶と笑顔には、心が温かくなり、感動したものです。その様子は、意識をして行われているのではなく、いたって自然体のように感じました。

今話した二つのことは、宇和島南高校の先輩から後輩の中等生へと自然と継承されたものであり、そうなるのは、やはり宇和島南のつく学校の生徒としての誇りをもっていたからなのでしょう。本校の良き伝統です。

しかし、ここ数年間はコロナ禍の影響で、集会のオンライン化、学校行事の中止や縮小など、学校生活に様々な制限がかかったことによる異学年間のコミュニケーションの不足や生徒一人一人が活躍する場面の減少などがあり、宇和島南の、また、生徒の皆さんの本来の良さが見えにくくなっているように感じます。今年5月に、新型コロナも5類感染症に移行され、本校もかつての日常を取り戻しつつあります。また、令和9年度には宇和島水産高校を統合した新しい学校が開設されます。今こそ、皆さん一人一人が、先輩の築き上げてきた宇和島南の生徒であるという誇りを抱き、志を高く持ち、自らを鼓舞し、学校生活を送ってほしいと思います。そして、これから中等生の皆さんが、高いレベルでの意識改革をすることで、責任を持って宇和島南の良き伝統を、新しく設置される学校に継承してくれることを切に願っています。特に、新しい学校に入学する生徒と学校生活をともにすることになる、1、2年生には強くお願いしたいことです。どうかよろしくお願いします。

最後に、これから共通テスト、一般入試に向けて受験生としての最終局面を迎える6年生にエールを送るとともに、その他の皆さんにとって、心休まる年末、年始が迎えられ、心身ともにリフレッシュし、1月9日の始業式には、皆さん全員が元気な愛顔で登校してくれることを楽しみにしています。そして、その時には、新年の抱負や宇和島南の明るい未来について語り合いましょう。

以上、2学期終業式の式辞とします。

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