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南校新聞「先生紹介 その1」

2023年9月12日 14時59分

こんにちは、出版委員会です。南校新聞記事第2回目は、今年度から南校に来られた先生方の紹介です。複数回に分けて紹介していきたいと思います。今回は6名の先生を紹介します。

 

① 中村 惣一 校長先生

 教科:理科(化学)

 趣味:ドライブ、健康維持のためのウォーキング、スポーツ観戦

④ 中学・高校時代の思い出:皆さんと同じように体育祭に熱中したこと。友人と九島まで泳いで渡ったこと (今考えると恐ろしい)。受験勉強を頑張ったこと。

⑤ 南中生に一言:夢を語ることができる人になってほしいということです。

 恥ずかしがらず、自身の夢を周囲に語ってください。そして、夢を実現するために、何をどうすべきかを具体的に検討し、実現するための努力を積み重ねてください。その先には、真の成長と南中生としての誇りがあると思います。

 

① 水谷 一郎 教頭先生

② 教科:数学 

③ 趣味:家庭菜園、テニス、釣り,競技かるたなどいろいろやっています。どれも中途半端ですが。 

④ 中学・高校時代の思い出:高校三年間、男ばかりのクラスで、クラス替えもありませんでしたが、仲間との友情をかなり深めることができました。高校時代の友人は一生の友になります。

⑤ 南中生に一言:毎日、勉強や部活動に熱心に取り組んでもらっていると思いますが、他人を思いやる気持ちや周りへの気遣いを忘れないで下さい。  

 

① 石山 貢 教頭先生

② 教科:保健体育

③ 趣味:野球、ソフトボール、スポーツ観戦

④ 中学・高校時代の思い出:ほとんど野球、ちょっぴり勉強

⑤ 南中生に一言:今の友達は一生の友達になります。お互いに成長できるような関係を作っていきましょう。

 

① 湖西 成仁 先生

② 教科:社会、地歴・公民

③ 趣味:読書(朗読)、ミュージカル(役者)、学園ドラマ(監督・編集)、学校史(編著)。 朗読CD、編集DVD、記念誌等あります。

④ 中学・高校時代の思い出:中学では、歌が大好きなのに音楽の成績が悪く、先生に「才能ゼロ」と言われました。そこで高校では、進級するためにも声楽部に入り、歌いまくって、先生にごまをすっていました。

⑤ 南中生に一言:苦手と思い込んでいるものの中に、実は可能性が隠されているかも。本当の自分を発見するために、何事にも挑戦してみましょう。

 

① 佐伯 哲之 先生

② 教科:数学

③ 趣味:ボーリング。コロナウイルス感染症拡大でなかなか行けなくなってしまいました。

④ 中学・高校時代の思い出:中学時代は、部活動(野球)に一生懸命だったと思います。高校に入学後は、生徒会役員をやったり、勉強をやったり、友達と遊んだりと本当に楽しかったことを覚えています。

⑤ 南中生に一言:中・高の6年間は本当に大切な期間だと思います。将来の夢を叶えるための努力、一生の親友を見つけるためのコミュニケーション。すべてのことに全力で取り組んで下さい。

 

① 梶本 真央 先生

② 教科:養護

③ 趣味:音楽を聴くこと、読書、アニメ、漫画

④ 中学・高校時代の思い出:中学はバレーボール部。高校では写真部に入り、花火や星空などの景色を撮影したことが良い思い出です。

⑤ 南中生に一言:一日一日を大切にし、心も身体も健康に過ごしましょう。

卒業証書授与式

2025年3月1日 15時19分
校長室より

 春らしい暖かな日となった今日、無事、17期生128名が巣立って行きました。生徒代表送辞及び答辞に感動し、PTA会長様や保護者の代表の方からいただいた温かいお言葉に感謝しています。教員で本当によかったと思う瞬間です。来賓の方々からも、「さすが宇南の生徒です。すばらしい卒業式でした。」とお褒めの言葉をいただきました。卒業生から後輩たちに心のバトンが渡されました。宇和島南が地域に愛される学校であり続けられるよう、先輩たちが新天地で自信を持って母校を語ることができるよう、宇和島南の良き伝統を守るべく、在校生と教職員で頑張ってまいりましょう。保護者の皆様、御来賓の皆様、本日は御来校いただきありがとうございました。今後とも、宇和島南をよろしくお願いいたします。

 以下、本日の式辞の内容を御紹介します。 

【卒業式式辞】

厳しかった冬の寒さも和らぎ、希望に満ちた春の光が降り注ぐようになりました。

本日ここに、御来賓の皆様の御臨席と保護者の皆様の御列席を賜り、令和6年度愛媛県立宇和島南中等教育学校卒業証書授与式が、こうして挙行できますことは、在校生並びに教職員一同大きな喜びであります。学校を代表いたしまして厚く御礼申し上げます。

 ただ今、卒業証書を授与いたしました128名の皆さん、御卒業おめでとうございます。

 思い起こせば、皆さんが入学した平成31年度の三学期、新型コロナウイルスの対応で日本は緊急事態となりました。常に、マスクの着用や手指消毒、黙食等の感染防止対策を強いられ、さまざまな教育活動や諸行事は中止、あるいは延期となりました。中でも、皆さんが楽しみにしていた、前期課程の修学旅行を中止としたことは大変申し訳なく思っています。そのような中でも、その後数年間にわたり学校の方針を正しく理解し、わきまえた行動を続けてくれたこと、そして、常に自分たちができることは何かということを真剣に考え、勉強に、部活動に、学校行事にと、その可能性を模索し、取り組むことで学校を支えてくれたことに心から感謝いたします。「レジリエンス」という言葉があります。これは、困難や逆境から回復する力、又はその過程を指します。当時の皆さんの行動を表現するためにふさわしい言葉であると思います。

皆さんが6年生となった今年度、体育祭をはじめとする学校行事は、1学年少なくなったことを感じさせないような盛り上がりを見せ、保護者の皆様にとっても満足度の高いものとなりました。それも、限られた時間の中で、皆さんがリーダーシップを発揮し、後輩や先生方と共に知恵を出し合い、斬新な発想力を駆使することで行事を創り上げたおかげだと感謝しています。今年度のとりわけ大きな変革は、生徒会を中心として取り組んだ校則改訂ではないでしょうか。校則改訂は、学校の雰囲気を大きく変え、生徒一人一人の主体性や学校への満足度を高める可能性を秘めています。しかし、何かを変えるということは、常に責任が伴います。変更の目的、内容、理由などを関係者に丁寧に説明する「説明責任」、変更によって生じる結果に対して責任を負う「結果責任」、変更後も、継続的に状況を把握し、必要に応じて修正や改善を行う「継続責任」です。そのことを自覚し、生徒、保護者、教職員の協力と、綿密な計画のもと、慎重にプロセスを踏むことで実現させました。検証する部分は多く、生徒自治の学校となるにはまだまだ発展途上ですが、変革した価値は大きいものです。卒業生の皆さんの、そのような志は後輩が引き継ぎ、更なる高みを目指してくれることでしょう。

さて、現代社会は、技術革新、グローバル化、社会構造の変化など、様々な要因によって常に変化しています。このような状況下では、従来の考え方や行動様式にとらわれず、変化を柔軟に受け入れ、自らも変革していくことが不可欠です。皆さんがこれから生きていく未来は、これまで以上に加速度的に変化するでしょう。生成AIやロボット、医療技術、環境保全、宇宙開発など、10年後にはどうなっているのでしょうか。きっと、想像を遥かに超えた進歩を遂げており、世の中をますます豊かにしているでしょう。しかし、高度情報通信ネットワーク化が加速するに伴い、信頼性の低い情報や誤情報が拡散しやすく、正しい判断を妨げてしまいがちの世の中となっていることも事実です。「何かがおかしい」と考える力が足りず、視野も狭いため、闇バイトなどの犯罪行為に巻き込まれてしまう若者が急増しているような時代の中では、より主体的に、よりタフに生き抜いていかねばなりません。

そのような中、皆さんを激励する意味を込めて、二つの言葉を贈ります。

一つ目は、「時勢に応じて、自分を変革しろ」という言葉です。これは、幕末から明治維新という変化の激しい時代を、自分を変化させ続けながら生き抜いた坂本龍馬の言葉です。世の移り変わりを読み、「これまでの当たり前が当たり前でなくなることを常に意識し柔軟に受け止めること」、あらゆるリーダーに必須のスキルとも思われる「全体を俯瞰して先を見ること」、また、物事に対して「柔軟に対応すること」を説いた言葉であると思っています。この変化の激しい時代の中をしなやかに生き抜いていく上で、皆さんに大切にしてほしい言葉です。今まさに変革の時代を迎えていると言っても過言ではありません。視野を広め、時代の潮流を読み取り、自らの価値観を変えていく柔軟性、これまでの常識を打ち破るような、斬新な発想力を持ち続け、社会と対峙してください。

二つ目は、「自分は自分である。何億の人間がいても自分は自分である。そこに自分の自信があり、誇りがある」という言葉です。これは、パナソニックホールディングスを一代で築き上げた経営者で、経営の神様とも言われている松下幸之助の言葉です。

「自分らしさ」とは、どう表現することが適切なのでしょうか。その言葉を一言で表すのは難しく、奥深い概念だと思います。他者との比較ではなく、自分自身の内側から湧き出る個性や価値観、生き方のことを指すのではないかと私は考えています。皆さん一人一人は、唯一無二の存在であり、他の誰とも違う個性、つまり「自分らしさ」を持っています。その個性を大切にし、自信と誇りを持って生きることは、大変すばらしいことであると、松下幸之助は説いています。自分が大切にしている価値観を明確にし、自信を持って目の前のことを判断していける力が、現代社会で求められています。多くの情報が溢れている今、情報を鵜呑みにせず、常に疑問を持つ「批判的思考」を大切にすることで、自分で考え、自分で判断し、正しいもの、自己の成長につながるものを選択し、自分の言葉で表現でき、行動できる人であってください。

今お話をしました二つの言葉を心に刻んでいただくとともに、校訓である「自主」「自律」「健康」の精神を一層磨き、「自ら学び、探究する心」「責任ある選択と積極的な行動」「自他の命や体を大切にする感性」を身に付けた、世の中の有為な人物となるための努力を積み重ねてください。

「感謝」、本日誰もが思い浮かぶ言葉ではないでしょうか。私たちは、自分がどんなにすばらしい環境にいるのか、しばしば見失うことがあります。皆さんが本日こうして無事卒業の日を迎えることができたのは、常に変わらぬ愛情を注ぎ、励ましてくれた御家族の方々や先生方、そして何よりも地域の方々の温かい御支援があったからです。これらの方々へ感謝の気持ちは忘れないでいましょう。皆さんのほとんどは、卒業とともにこの地域を離れることと思います。社会にはグローバル化が加速し、若者の流れは地方から都心部へ、更に海外へと、生まれ育った地域、いわゆる「ふるさと」との距離を遠くしています。それは、経験を積み重ね、自らのキャリアに磨きをかけるためには、当然のことです。しかし、皆さんには、いつの日か自立した社会人として、ふるさとを誇りに思い、ふるさとを支え、ふるさとに貢献できる人材となってほしいと思います。

 保護者の皆様には、本日、晴れの日を迎えられ立派に成長されたお子様の姿に、感激もひとしおのことと拝察いたします。心からお祝い申し上げます。そして、これまで本校にお寄せいただきました御支援、御協力に対しまして、改めて深く感謝申し上げます。

 結びに、御多用の中、御臨席を賜りました全ての皆様に、重ねて感謝を申し上げますとともに、「つらなる山」「映ゆる雲」「朝鳥の声」「新潮の香」を感じながら大きく成長した、前途洋々たる卒業生の皆さんが、母校への誇りを胸に、永遠に光り輝く人となり、幸せな人生を歩んでいくことを心から願って、式辞といたします。

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