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南校新聞「教育実習生からのメッセージ」

2023年8月23日 14時15分
その他

こんにちは、出版委員会です。今年度より南校新聞は紙媒体からホームページ掲載へ変更になりました。今後は私たちが依頼、入力した記事を定期的に発信していきたいと思います。よろしくお願いします。

第1回目は、6月にお世話になりました教育実習生の記事です。少し時間は経ってしまいましたが、先生と過ごした思い出は今も心に残っています。それでは各先生方からいただいたメッセージを紹介します。

 

① 山口先生

② 教科:英語

③ 実際に授業をやってみての感想:授業をする前は緊張しましたが、始まると生徒が沢山発言してくれましたので、楽しく授業を行うことができました。

④ 大学生活について:様々な国の留学生や先生方と交流することができ、充実した毎日を送っています。小学校での英語の授業がとても楽しいです。

⑤ 南中生に一言:終わってみれば全部楽しい思い出になります。なので、今を全力で楽しんでください!15日間ありがとうございました。

 

① 赤松先生

② 教科:数学

③ 実際に授業をやってみての感想:教壇に立つとやはり緊張します。でも、みなさんが暖かく見守り、積極的に授業参加してくれたので本当に助かりました。

④ 大学生活について:一人暮らしをするようになり自由になったと思いきや、身の回り の事を一人でこなすのが大変でしたが、今では楽しく過ごしています。

⑤ 南中生に一言:すべての事に全力で打ち込んでください。しんどくてもいずれ美化され良い思い出になります。みなさんの活躍を期待しています。   

 

① 藤本先生

② 教科:美術

③ 実際に授業をやってみての感想:楽しかったです。人の制作風景や作品を見ることが好きなので、皆さんの授業に関わることができてうれしいです。

④ 大学生活について:一人暮らしになって、何をするにも自分の判断で動けるのですごく自由です。ただ、毎日何を食べるかが悩みの種です。

⑤ 南中生に一言:勉強に部活と忙しいと思いますが、自分の体を第一に、無理せず頑張ってください。

 

① 髙橋先生

② 教科:保健体育

③ 実際に授業をやってみての感想:生徒のみなさんに教える楽しさや、難しさを実感しました。生徒のみなさんに助けられたので、私も頑張らないといけないと感じました。

④ 大学生活について:自分の自由時間が増え、楽しいことがたくさんあります。誘惑も増えるため自分を律することが必要になってきます。

⑤ 南中生に一言:大学生は「人生の夏休み」です。そのために、勉強、部活、遊びを全力でやっていってください。

 

① 髙田先生

② 教科:社会科

③ 実際に授業をやってみての感想:授業の時間いっぱいでやり切るのが、難しいと思いました。でも、生徒の子たちの反応が可愛いので、そこは楽しいです。

④ 大学生活について:自分の好きな分野について、とことん掘り下げていけるのがすごく楽しいです。あと、ラーメン巡りにハマっています(笑)。

⑤ 南中生に一言:教育実習で母校に帰ってこられて大変嬉しいです!今の学校生活を思う存分楽しんで下さい。京都に帰っても応援しています。

卒業証書授与式

2025年3月1日 15時19分
校長室より

 春らしい暖かな日となった今日、無事、17期生128名が巣立って行きました。生徒代表送辞及び答辞に感動し、PTA会長様や保護者の代表の方からいただいた温かいお言葉に感謝しています。教員で本当によかったと思う瞬間です。来賓の方々からも、「さすが宇南の生徒です。すばらしい卒業式でした。」とお褒めの言葉をいただきました。卒業生から後輩たちに心のバトンが渡されました。宇和島南が地域に愛される学校であり続けられるよう、先輩たちが新天地で自信を持って母校を語ることができるよう、宇和島南の良き伝統を守るべく、在校生と教職員で頑張ってまいりましょう。保護者の皆様、御来賓の皆様、本日は御来校いただきありがとうございました。今後とも、宇和島南をよろしくお願いいたします。

 以下、本日の式辞の内容を御紹介します。 

【卒業式式辞】

厳しかった冬の寒さも和らぎ、希望に満ちた春の光が降り注ぐようになりました。

本日ここに、御来賓の皆様の御臨席と保護者の皆様の御列席を賜り、令和6年度愛媛県立宇和島南中等教育学校卒業証書授与式が、こうして挙行できますことは、在校生並びに教職員一同大きな喜びであります。学校を代表いたしまして厚く御礼申し上げます。

 ただ今、卒業証書を授与いたしました128名の皆さん、御卒業おめでとうございます。

 思い起こせば、皆さんが入学した平成31年度の三学期、新型コロナウイルスの対応で日本は緊急事態となりました。常に、マスクの着用や手指消毒、黙食等の感染防止対策を強いられ、さまざまな教育活動や諸行事は中止、あるいは延期となりました。中でも、皆さんが楽しみにしていた、前期課程の修学旅行を中止としたことは大変申し訳なく思っています。そのような中でも、その後数年間にわたり学校の方針を正しく理解し、わきまえた行動を続けてくれたこと、そして、常に自分たちができることは何かということを真剣に考え、勉強に、部活動に、学校行事にと、その可能性を模索し、取り組むことで学校を支えてくれたことに心から感謝いたします。「レジリエンス」という言葉があります。これは、困難や逆境から回復する力、又はその過程を指します。当時の皆さんの行動を表現するためにふさわしい言葉であると思います。

皆さんが6年生となった今年度、体育祭をはじめとする学校行事は、1学年少なくなったことを感じさせないような盛り上がりを見せ、保護者の皆様にとっても満足度の高いものとなりました。それも、限られた時間の中で、皆さんがリーダーシップを発揮し、後輩や先生方と共に知恵を出し合い、斬新な発想力を駆使することで行事を創り上げたおかげだと感謝しています。今年度のとりわけ大きな変革は、生徒会を中心として取り組んだ校則改訂ではないでしょうか。校則改訂は、学校の雰囲気を大きく変え、生徒一人一人の主体性や学校への満足度を高める可能性を秘めています。しかし、何かを変えるということは、常に責任が伴います。変更の目的、内容、理由などを関係者に丁寧に説明する「説明責任」、変更によって生じる結果に対して責任を負う「結果責任」、変更後も、継続的に状況を把握し、必要に応じて修正や改善を行う「継続責任」です。そのことを自覚し、生徒、保護者、教職員の協力と、綿密な計画のもと、慎重にプロセスを踏むことで実現させました。検証する部分は多く、生徒自治の学校となるにはまだまだ発展途上ですが、変革した価値は大きいものです。卒業生の皆さんの、そのような志は後輩が引き継ぎ、更なる高みを目指してくれることでしょう。

さて、現代社会は、技術革新、グローバル化、社会構造の変化など、様々な要因によって常に変化しています。このような状況下では、従来の考え方や行動様式にとらわれず、変化を柔軟に受け入れ、自らも変革していくことが不可欠です。皆さんがこれから生きていく未来は、これまで以上に加速度的に変化するでしょう。生成AIやロボット、医療技術、環境保全、宇宙開発など、10年後にはどうなっているのでしょうか。きっと、想像を遥かに超えた進歩を遂げており、世の中をますます豊かにしているでしょう。しかし、高度情報通信ネットワーク化が加速するに伴い、信頼性の低い情報や誤情報が拡散しやすく、正しい判断を妨げてしまいがちの世の中となっていることも事実です。「何かがおかしい」と考える力が足りず、視野も狭いため、闇バイトなどの犯罪行為に巻き込まれてしまう若者が急増しているような時代の中では、より主体的に、よりタフに生き抜いていかねばなりません。

そのような中、皆さんを激励する意味を込めて、二つの言葉を贈ります。

一つ目は、「時勢に応じて、自分を変革しろ」という言葉です。これは、幕末から明治維新という変化の激しい時代を、自分を変化させ続けながら生き抜いた坂本龍馬の言葉です。世の移り変わりを読み、「これまでの当たり前が当たり前でなくなることを常に意識し柔軟に受け止めること」、あらゆるリーダーに必須のスキルとも思われる「全体を俯瞰して先を見ること」、また、物事に対して「柔軟に対応すること」を説いた言葉であると思っています。この変化の激しい時代の中をしなやかに生き抜いていく上で、皆さんに大切にしてほしい言葉です。今まさに変革の時代を迎えていると言っても過言ではありません。視野を広め、時代の潮流を読み取り、自らの価値観を変えていく柔軟性、これまでの常識を打ち破るような、斬新な発想力を持ち続け、社会と対峙してください。

二つ目は、「自分は自分である。何億の人間がいても自分は自分である。そこに自分の自信があり、誇りがある」という言葉です。これは、パナソニックホールディングスを一代で築き上げた経営者で、経営の神様とも言われている松下幸之助の言葉です。

「自分らしさ」とは、どう表現することが適切なのでしょうか。その言葉を一言で表すのは難しく、奥深い概念だと思います。他者との比較ではなく、自分自身の内側から湧き出る個性や価値観、生き方のことを指すのではないかと私は考えています。皆さん一人一人は、唯一無二の存在であり、他の誰とも違う個性、つまり「自分らしさ」を持っています。その個性を大切にし、自信と誇りを持って生きることは、大変すばらしいことであると、松下幸之助は説いています。自分が大切にしている価値観を明確にし、自信を持って目の前のことを判断していける力が、現代社会で求められています。多くの情報が溢れている今、情報を鵜呑みにせず、常に疑問を持つ「批判的思考」を大切にすることで、自分で考え、自分で判断し、正しいもの、自己の成長につながるものを選択し、自分の言葉で表現でき、行動できる人であってください。

今お話をしました二つの言葉を心に刻んでいただくとともに、校訓である「自主」「自律」「健康」の精神を一層磨き、「自ら学び、探究する心」「責任ある選択と積極的な行動」「自他の命や体を大切にする感性」を身に付けた、世の中の有為な人物となるための努力を積み重ねてください。

「感謝」、本日誰もが思い浮かぶ言葉ではないでしょうか。私たちは、自分がどんなにすばらしい環境にいるのか、しばしば見失うことがあります。皆さんが本日こうして無事卒業の日を迎えることができたのは、常に変わらぬ愛情を注ぎ、励ましてくれた御家族の方々や先生方、そして何よりも地域の方々の温かい御支援があったからです。これらの方々へ感謝の気持ちは忘れないでいましょう。皆さんのほとんどは、卒業とともにこの地域を離れることと思います。社会にはグローバル化が加速し、若者の流れは地方から都心部へ、更に海外へと、生まれ育った地域、いわゆる「ふるさと」との距離を遠くしています。それは、経験を積み重ね、自らのキャリアに磨きをかけるためには、当然のことです。しかし、皆さんには、いつの日か自立した社会人として、ふるさとを誇りに思い、ふるさとを支え、ふるさとに貢献できる人材となってほしいと思います。

 保護者の皆様には、本日、晴れの日を迎えられ立派に成長されたお子様の姿に、感激もひとしおのことと拝察いたします。心からお祝い申し上げます。そして、これまで本校にお寄せいただきました御支援、御協力に対しまして、改めて深く感謝申し上げます。

 結びに、御多用の中、御臨席を賜りました全ての皆様に、重ねて感謝を申し上げますとともに、「つらなる山」「映ゆる雲」「朝鳥の声」「新潮の香」を感じながら大きく成長した、前途洋々たる卒業生の皆さんが、母校への誇りを胸に、永遠に光り輝く人となり、幸せな人生を歩んでいくことを心から願って、式辞といたします。

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