ソーシャルチャレンジ for High School 事業
2024年11月19日 11時29分11月19日(火)4年生が、認定こども園元気の泉にて保育実習を行っています。
本日、新入生91名を南中に迎えることで6学年が揃い、学校がスタートしました。新入生にとっては、期待と不安が入り混じった不思議な感覚だと思います。南中は優しい先輩が多く、丁寧に導いてくれますので安心してください。皆さんに南中に入学して良かったと思ってもらえるよう、教職員も全力で頑張ります。生徒も教職員も全力で楽しむことができる学校を目指しましょう。入学式ではそのような思いを式辞に込めて新入生及び保護者の皆様にお伝えしました。
【入学式式辞】
春らしく穏やかな気候に、心和む季節となりました
本日ここに、PTA会長 亀澤 千明 様 並びに、新入生の保護者の皆様の御臨席を賜り、令和五年度愛媛県立宇和島南中等教育学校入学式が、このように挙行できますことは、在校生並びに教職員一同大きな喜びであります。学校を代表いたしまして厚く御礼申し上げます。
ただ今、入学を許可しました九十一名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんの入学を心から歓迎します。また、これまでお子様を温かく支えてこられた保護者の皆様、お子様の御入学、誠におめでとうございます。心からお祝い申し上げます。
本校は、明治三十二年宇和島高等女学校として創設され、幾多の変遷を経て、本年、創立百二十五年目を迎えました。三万三千人を超える卒業生は、全国各地において、様々な分野で活躍しておられます。新入生の皆さんは、今、新たな学校生活への期待と不安が胸にあることと思いますが、これから、自主・自律・健康の校訓の下、精神を一層磨き、「自ら学び、探究する心」「責任ある選択と積極的な行動」「自分と他者の命や体を大切にする感性」を身に付け、充実した学校生活を送りながら、卒業生に恥じない、南中生としての品格を身に付けていけるよう、教職員が一丸となり、全力を尽くしてまいります。
さて、新入生の皆さん、皆さんをお迎えするに当たり、三つのお願いをします。
一つ目は、「何事にも勇気を持って挑戦しよう」ということです。皆さんが本校へ入学した目的は何ですか。勉強をしっかり頑張り将来の夢を実現したいから、部活動を頑張りたいから、これまで抱えていた不安や悩みを払拭し新しい環境でやり直したいから、など、それぞれの思いがあると思います。一人一人がその目的を今一度確認し、そのことを達成するためには何をすべきか考え、そこから勇気を持って一歩を踏み出してください。そのことが困難であり、前進することが大変だと思っても、その一歩を踏み出した瞬間、見方や考え方が変わってくるでしょう。本校は一歩を踏み出すことを恐れる人の背中を押してくれ、目標に向かって成長しようとする人を応援する学校です。
二つ目は、「信頼される人になろう」ということです。そのために、例えば、挨拶をする、時間を守る、相手の良さを認める、といった、集団の一員として必要なことを、身に付けてほしいと思います。学校生活では、コミュニケーションを取り、他者と協力しながら行動する場面が多くあります。今年度本校には、県内三十の小学校から生徒が入学してくれています。今日から、新しい人間関係ができますが、多くの場面で意見が食い違うこともあるでしょう。そのようなとき、相手のことを思いやりながら、どうすれば全体のバランスを取り、うまく物事を進められるか、考えながら行動してください。そういったことのできる人こそ周囲から信頼される人物です。「より良い人間関係を築くことは、相手の長所と付き合うことである」ということも忘れず、互いの信頼関係を築いてください。
三つ目は、「感性を磨き、心を豊かなものとしてほしい」ということです。
これから本校で新たな学校生活をスタートする皆さんが見る景色は、初めての物ばかりで新鮮に感じることでしょう。視野を広く持ち、周りのものをしっかりと見て感じてください。その中で、「さすが!」と感嘆することや、「すごい!」と感激することや、「きれい」と感動すること、などに出会った場合には、飾ることなく思うがままの素直な心で感動してほしいと思います。常にプラス思考で感動し、豊かな心を養ってください。そのようなことができる人は、自分のことも相手のことも思いやる優しい人であると思います。
以上三つのことを心に刻み、6か年の切れ目のない系統的な教育の中で、一層飛躍してくれることを期待しています。
保護者の皆様に申し上げます。私たち教職員は、皆様の期待と信頼に応えるべく、生徒の限りない可能性を信じ、有意義な学校生活が送れるよう全力で教育に邁進していく覚悟です。本日お預かりいたしましたお子様を、六年後には、たくましく成長した姿で社会に送り出したいと考えております。そのためには、学校と家庭とが互いに連携し、協力していくことが大切です。御家庭におかれましても、学校の様子を聴いていただきながら、お子様の成長を見守っていただきたい、と存じます。
結びに、御多用の中、御臨席いただきました皆様に、重ねて感謝を申し上げますとともに、新入生の皆さん一人一人が、たくましく生きていく力を身に付けてくれることを期待して、式辞といたします。