愛媛県高等学校総合文化祭が開催されました
2024年11月18日 09時42分愛媛県県民文化会館を主会場に、県内各地で愛媛県高等学校総合文化祭が開催されました。
本校の文化部の生徒も、日頃の練習の成果を発表しました。
愛媛県県民文化会館を主会場に、県内各地で愛媛県高等学校総合文化祭が開催されました。
本校の文化部の生徒も、日頃の練習の成果を発表しました。
本校ホームページをご覧の皆様、新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
さて、年頭から、能登半島地震が勃発し、北陸地方で多くの方々が被災するという悲しい出来事がありました。「まずはできることから」と宇和島グランマが1月6日~8日に企画したきさいや広場での募金活動に、本校生徒有志約90名が自主参加しました。大変すばらしく、誇らしい活動で、心が温かくなりました。私たちは生きていく上では、支えあうことが大切だと改めて感じました。3学期始業式では、そのようなことに触れて話をしました。
【3学期始業式式辞】
少し遅くなりましたが、皆さん、明けましておめでとうございます。
冬季休業中には大きな事故やトラブルもなく、本日このように3学期始業式を迎えることができ、元気な皆さんと会えたことを大変うれしく思っています。
皆さんは、すでにお正月気分を脱し、「今日から気持ちを切り替えて、新たな目標に向かって頑張ろう」という強い思いを抱いていることと思います。特に6年生にとっては、中等教育学校生活の締めくくりの学期となります。受験を乗り切り、将来を見据えた確固とした目標に向かって前進しましょう。皆さんの背中を後輩たちは見ています。
さて、今年は年頭から天候にも恵まれ、私たちは穏やかな正月を迎えることができました。一方、北陸を中心とした地域は、石川県能登地方を震源とする大地震により甚大な被害を受け、多くの死者や安否不明者が出ており、その家族等関係者の皆様は、想像を絶するほどの悲しみに包まれているものと拝察します。現地では現在、増員された自衛隊、全国から集まった消防隊員、警察官等が懸命に捜索・救出活動と被災者支援に全力を注いでいるところです。
思い起こせば、我が国は、平成7年1月に阪神淡路大震災、平成23年3月に東日本大震災という未曽有の大震災による甚大な被害で、絶望に陥りました。そのような中、人と人との「つながり」が全国規模になり、「つながり」が「支え」となり、「支え」が「希望」となることで、復興に向けて前進をしました。日本という国が一丸となり、苦難を乗り切ったということです。
今、私たちは「何ができるのか」考えてみることも大切なことだと思います。一人一人の力は微々たるものかもしれませんが、「他者を思いやる心」が合わさったときには、北陸を中心とした地域の復興を支える力となるのではないでしょうか。日本という国にはそのような底力があると思っています。本校には、すでにそのことを意識し、一歩を踏み出してくれた生徒の皆さんや先生方が多くいることを承知しており、大変誇らしく感じているところです。
ところで、今、「他者を思いやる心」が合わされば、復興を支える力となると話しましたが、その「思いやる心」について、学校生活に関連付けて話します。思いやる心というのは、自分のことはさておき、相手の立場に立って物事を考えてあげることです。友達に対しても同じです。こういうことをしたら、あるいはこう言ったら、相手はどう思うかということを考えて行動していれば、友人関係も良好となるはずです。トラブルというのは、自分勝手な判断で、自分本位に行動し、ものを言ってしまうから起きることです。
人間は誰でも、異なった環境で育ってきているので、物事に対する価値判断は、微妙な点では、全員異なるのが普通です。食い違いがあったとしても、相手の立場を考え、どういう考えからこうなったのかを理解していれば、仮に反対意見を述べたとしても、表現の仕方が変わってくるものです。相手の立場を尊重する。これが思いやる心です。思いやる心を持ち、行動できる人が校訓の一つにある「自律」した人であると思います。より良い人間関係の構築が、いじめのない、より良い学校を創ります。皆さんには、ぜひ意識しておいてほしいと思います。
最後になりますが、皆さんにとって、今年の干支である「辰(たつ)」が天を駆けるかのごとく、ダイナミックに成長して変貌を遂げ、大きく飛躍できる年になることを期待して、3学期始業式の式辞とします。