来週から本年度の教育実習が始まります。今年度は5名の本校卒業生が実習のため母校に帰って来てくれます。本日は、教育実習直前オリエンテーションを実施し、教育実習に関する説明を行いました。
私からは、
〇将来教師として教壇に立ちたいという強い意思を持っているか
〇教育実習生だからという甘えは許されない
〇積極的に生徒理解に努めること
〇教育への熱い思いはあるか
〇教師は授業が命
〇授業以外の場での教育
という内容で話をしました。
実習期間中はいろいろ悩むことにも出くわすことでしょうが、その時には本校の先生方に遠慮なく相談をしてください。自身の将来の夢のため、また、母校や後輩たちのためにも最善を尽くしていただき、充実した3週間となるように願っています。
本日から中間考査が始まりました。1年生にとっては南中での初めての考査になります。計画的に頑張りましょう。その他の学年の 生徒の皆さんも、自身の目標や進路実現に向け最善を尽くしてください。
ところで、本日考査が終わった2・3年生の人権委員は委員会活動の一環として、中庭の花壇にヒマワリの種を植えました。ヒマワリはウクライナとロシアの国花であり、その2国、そして世界の平和を願っての活動ということで、本校らしいすばらしい活動であると思いました。夏には大きな花を咲かせることになるようで、中庭が色鮮やかになることが楽しみです。
さて、夏の代表するヒマワリの花言葉を調べると、「あなたを見つめる」「光輝」とありました。ヒマワリの学名・英名はともに「太陽の花」という意味を持っています。ゴッホ、ゴーギャン、モネをはじめとした多くの芸術家の絵にも描かれていることが示すように、多くの人の心を魅了してきました。今年度の本校の教育方針は「心を磨き、今こそ輝こう『宇南中等PRIDE』」としました。ヒマワリの花言葉には「光輝」とありますが、生徒の皆さんが南中生であることに誇りを持って、人を思いやる心を大切にし、何事にも積極的にチャレンジすることで、ヒマワリのように光り輝いてくれることを心から願っています。
明日からも人権委員会の種まき活動が続きますので、テスト後のしばしの時間ですが中庭に注目しておいてください。
6年4組から、ホームルーム活動で話をしてほしいという依頼があったため、これまでの自分の体験から受験について思うことについて話をさせてもらいました。
真剣に話を聞いてくれる生徒は、まさしく「輝く瞳の君であれ」のとおりでした。これなら、頑張れると思いましたし、担任の先生、副担任の先生の生徒の進路実現に向けた熱い思いも感じることができました。
自分を信じ、南中を信じ、これからギアを一段上げて頑張りましょう。
話したことを次のようなことです。
1 「成功」の反意語は「失敗」なのか
ジャッキー・ロビンソン(黒人初のメジャーリーガー)の名言
「不可能の反対は可能ではない。挑戦だ!」
〇最初の一歩を踏み出さないこと、つまり、挑戦しないことの先に成功はあり得ない。成功の反意語は「挑戦しないこと」である。
2 自分の強みを熟知しているか
松下幸之助(パナソニックホールディングス創業者)の名言
「自分は自分である。何億の人間がいても自分は自分である。そこに自分の自信があり、誇りがある。」
〇現在の多様な入試、特に、総合型選抜・学校推薦型選抜入試では、自分の長所(強み)を理解し、それを表現できる力が求められる。普段か ら長所を伸ばすことを意識しよう。そうすることで、短所が見えなくなってくる。
3 自分の目標(進路希望)を仲間に語っているか
自分の目標を仲間にアウトプットすることで、自分自身にプレッシャーをかけよう。仲間は逆にプレシャーを緩和してくれるように励ましてくれるはず。仲間どうし意識をしながら良いライバル関係を保つことで、互いに成長できる。
4 戦略を考えた「時間」のコントロールができているか
(1)自己管理の原点は「時間」にある。
受験は戦略的に挑むことが大切になる。人は時間には限りがあると分かったとき、はじめて戦略的になれる。誰に対しても時間は有限である。時間さえコントロールできれば、受験は当然、大抵のことができるようになる。
(2)「時間」を上手に使うには
勉強の効率化を図るには、勉強における優先順位をいかにうまくつけるかに全てがかかっている。ここで言う優先順位とは、「どの勉強から 先にやるか」といった単純なものではなく、「今の自分に何が必要か」を的確に見抜く力のことを言う。
5 「チーム6年4組」「チーム南中6年生」の意識が身に付いているか
(1)受験は団体戦
受験を乗り切ることは大変なことである。入試そのものは個人で臨むものであるが、その過程を受験として捉え、共通の目的意識を持つ仲間とともに切磋琢磨しながらチームで前進しよう。チームの力は思った以上に強力である。
「クラスの雰囲気で個人が変わる、個人のやる気がクラスを成長させる“受験は団体戦である”」
(平成22年度 6年4組(3期生)教室掲示物より)
(2)担任・副担任の先生を始め、関わりのある先生方を信じよう(心の「絆」を強化)
先生方、特に担任の先生は6年4組全員を第一志望校に合格さるための戦略を懸命に考えている。互いに信じることで信頼関係が構築される。先生方は、最終的に進路指導を通じて生徒が「人としての在り方生き方」を身に付けてほしいと考えている。
6 南中生であることに誇りを持とう
心を磨き、今こそ輝こう「宇南中等PRIDE」
今年度の新入生を迎えるのを最後に、南中は募集停止となります。明るい挨拶ができる、先輩が後輩に丁寧で優しい、学校行事等でリーダーとなる人材が豊富、高いレベルで進路実現を果たすなど、これまで優秀な人材を輩出してきた南中がなくなるのは残念です。しかし、こういった時だからこそ南中生としての誇りを持って頑張るべきではないかと思います。全員で力を合わせて、これまで以上に魅力あふれる南中に創り上げましょう。そのような思いを式辞に込めて話をしましたので紹介します。
【1学期始業式式辞】
皆さん、改めましておはようございます。
春休みの期間中に、皆さんが大きな事故に遭うこともなく、こうして元気な姿で登校し、新学期を迎えることができたことを嬉しく思っています。
今日から新年度の学校生活がスタートします。新しいクラス、新しい教室、明日迎えることになる新入生との学校生活など、大きな期待に満ち溢れているのではないでしょうか。中でも、中等教育学校生活の締めくくりの年となります6年生は、勉強に学校行事にと全力で取り組み、将来の進路実現に向けて悔いの残らない1年としてください。2年生は後輩ができますので、その自覚を胸に、優しく丁寧に後輩を導いてください。その他の学年も、中だるみの1年とならないように、メリハリの利いた生活を送るようにしてください。
さて、本校は21期生となる新入生を迎えることを最後に、南中生としての募集が停止されます。残念なことですが、そのことを受け入れざるを得ません。今年度は1年生から6年生が揃う最後の年となりますので、そのことを機に教育目標と重点目標を刷新しました。
まず、教育方針は、「心を磨き、今こそ輝こう 『宇南中等PRIDE』」としました。南中がスタートした当時の先輩たちは、この南中を文武に秀でた、どこにも負けない学校にするよう、懸命に努力をしていました。その思いを皆さんに、今こそ力強く継承してもらい、志を高く持ち、自ら夢を描き、その実現に向けて全力を注いでほしいと思っています。そして、それぞれの目標を達成し、母校となるこの南中でよかったと誇りを持って巣立ってもらい、先輩たちにその思いを届けてほしいと思っています。
次に、重点目標は、「個性を尊重する教育の推進~思いやりと進取の精神を身に付けた南中生の育成~」としました。南中は個性豊かな多くの生徒が在籍しており、この南中を更に魅力的な学校にするためには、皆さん一人一人の個性を認め、それぞれが主役となる場を与えることで、輝いてもらいたいと思っています。ところで、個性とわがままは一緒の意味にされがちですが、全く意味が違うことは皆さんならば理解できますね。個性とは人を喜ばせたり、感動させたりする行動であり、わがままは人に迷惑をかける行動ですから、わがままを個性だという誤った認識をしないようにしてください。
また、より良い人間関係を築くということは、相手の長所と付き合うことから始まるものだと考えています。「思いやり」の気持ちがあればそのことが理解できると思います。そして、「進取」とは、自ら困難な課題に果敢に挑戦することと思ってください。皆さんが、自分のことも、先生や仲間のことも大切に思い、その上で個性を発揮し、光輝いてくれることを願っています。
最後に、皆さんが、この進級したタイミングをチャンスと考え、それぞれの目標の達成に向けて、日々の勉学や部活動をはじめとするあらゆることに気力を持って取り組んでいくこと、そして、南中生としてのPERDEを胸に大きく成長してくれることを期待して、1学期始業式の式辞とします。